遊びや造形活動で創造力を開発する「わくわく創造アトリエ」

トップ > 保護者の方々のお便り > 加古川プレイルーム/会員様のお便り

加古川プレイルーム/会員様のお便り

「待つ」ということ
加古川プレイルーム
保護者会員 溝部 展子 様
ピカソクラス 溝部 寛香 ちゃん (11歳)
幼小コピカ 溝部 慶 くん (7歳)
幼小コピカ 溝部 聡 くん (7歳)
加古川プレイルーム加古川プレイルーム加古川プレイルーム

 我が家とアトリエとの出会いは、主人が職場の方から頂いた一枚のチラシがきっかけでした。そこには顔も服も絵具まみれになり、楽しそうに笑っている子ども達が掲載されていました。私はそれを見た瞬間、三歳を迎えようとしてる娘をアトリエに連れて行くことを決心していました。
 娘にはのびのびと元気に育って欲しい。そう願っていたのですが、時代の変化に伴い子育ての環境も複雑に変わり、服の汚れなど気にせず自然にまみれて思い切り遊ぶ事も、ままならない時代。私自身、違和感を感じながらも何も出来ずにいたので、そのチラシにすごく衝撃を受けました。
 早速電話をして、体験教室に参加しました。教室に入ると先生方が優しく対応して下さり、「好きなように積んでみようか」と、大きさや形の違う木片を出して下さいました。娘は緊張している様子でしたが、それも最初のうちだけで、すぐに夢中になって積み始め、それに糊をつけ接着すると、休む間もなく色を塗り、みごとに作品を仕上げていきました。
 活動の間、先生は娘の様子を見守っておられ必要な時に声かけをされているだけの様でしたが、娘は今まで見た事もない集中力を発揮し、惜しむことなく創造への世界を広げ、完成した作品を前に充実感に浸っている感じでした。
 私は、先生と娘の間に既にあ・うんの呼吸のような関係があると強く感じ、感動した事を今でも鮮明に覚えています。そして、それは私にとっても、経験したことのない不思議な感覚でした。
 その日すぐに入会を決め、アトリエ教室に通う日々が始まりました。
 娘はアトリエでの活動を毎回思う存分楽しんでいましたし、入会後に知った童具も少しずつ揃えていき、アトリエは我が家にとってなくてはならない存在へとなっていきました。
 そんな頃、双子の息子が生まれ、アトリエを半年休んだり、再開後も息子達を連れて教室に通うのが精一杯という時期が続きました。
 そして、娘が六歳頃だったか、活動の内容が積木とわかると、「えー積木!嫌やなー」と、あからさまに態度に出す様になりました。大好きなアトリエでこんな言葉を聞くなんてショックなことでしたが、こうなってしまったのも、私が忙しさにかまけて娘とゆっくり積木を広げて遊んでこなかったからだろうと後悔しました。
 でも星野先生は娘の気持ちをいち早く感じ、受け入れて下さり、いつもと変らず関わりながら、時には活動前に積木でどんな事をするのか絵本や写真を見せて、創造への世界へと導いて下さいました。
 私も家で積木をだして遊ぼうとしましたが、小学生に成長した娘と今更どう遊んだらいいか、手をこまねいている状況でした。
 半ばあきらめかけていた頃、童具共育への理解が深まるよう先生の話を聴いたり、童具を使って活動する「お母さん講座」が開催され、何度か参加させて頂きました。
 これまで童具の良さは理解していたつもりでしたが、少しの工夫で今まで思いつかなかった様な遊び方が出来、とても幅広く遊べるものだと改めてその素晴しさに気づく事が出来ました。私の創造力が貧弱で、何を作ろうかと手が止ってしまう事もありましたが、それよりも他のお母さん方とワイワイ言いながら活動する事がすごく楽しく、この講座に参加したことが、今までの私の気持ちを方向転換させるきっかけになったように思います。
 早速家で遊んでみましたが、子ども達も喜び楽しむ事が出来ましたし、一緒に遊んでいるうちに子ども達の方が夢中になり、私の入る余地がないと感じる事もありました。それは私にとって新鮮な感覚であり、親は子どもにきっかけを作ってやればいいんだと納得できたことでもありました。
 「積木は嫌い」と言っていた娘も今では小学四年生。気が付けば最近、そんな言葉も聞かれなくなりましたし、それどころか積木の活動の後、「めっちゃ楽しかった!」と充実感に満ちた笑顔を見せてくれることもあります。
 これもアトリエの先生方が娘を温かく見守っていて下さり、娘が積木の楽しさを感じたこと、私に子どもを信じて待つことの大切さを教え続けていただいたお陰だと感謝しています。
 アトリエに通い出して、早いもので七年。体験教室で感じた不思議な感覚は、まさに私にとって「本物との出会い」の瞬間であったと、今は確信しています。
 山下先生、星野先生はいつも「子どもを信じて待ったらいい」「その気さえあれば、始めるのに遅いなんてない。大丈夫!」と、おっしゃいます。
 子どもと接する日々の中で、つい目の前のことに一喜一憂してしまい、待つことの難しさを痛感することもありますが、私にとっては気持ちを前向きにしてくれる大切な言葉ですし、いつも勇気をいただきます。
 そして、情報にあふれたこの時代だからこそ、信じるものがあるということは、とても心強く幸せなことだと実感します。アトリエに出会わなければ、待つことの意味もわからず、子どもを追い込む様な母親になっていたと思います。
 先日の和久先生の講演会では「親は口を出さない。すべてが出来なくていい。たった一つ自分の好きなことがあれば、そこから世界は広がっていく」とおっしゃっていました。
 子どもは本来、時代に関係なく素晴しい力を持っているんだと気付かされます。
 子ども達がこのアトリエで体験したこと、感じたことを糧にして、本物を見る目を携えて、自分の道を切り拓いていって欲しいと願わずにはいられません。そのためにも、私自身精進し、子どもと一緒に成長していきたいと思います。

もっとお便りをご覧になりたい方へ
「わくわく創造アトリエ/加古川プレイルーム」会員様のお便り

<全国から寄せられた新しいお便り>の関連ページです

わくわく創造アトリエに関するご質問・お問合せは
下のボタンをクリックすると、全国のわくわく創造アトリエ一覧が表示されます。
ささいなご質問から詳しいご相談まで、お気軽にお問合せください。