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加古川プレイルーム/会員様のお便り

一生の宝物
加古川プレイルーム
保護者会員 森垣 千恵 様
ピカソクラス 森垣 佑一朗 くん(12歳)
ピカソクラス 森垣 遥 ちゃん(9歳)
写真:加古川プレイルーム写真:加古川プレイルーム

 上の子が三年生、下の子が一年生の時のこと。上の子が、天井まで届くような大きなものを作りたいと言い出し、下の子は、大きな動物を段ボールで作りたいと言い出す。それまでも二人は、工作や絵が好きで様々なものを作っており、私もできることはと、やってきたつもりだった。
 しかし、天井まで届くものとなると、どうすればいいのか?部屋が一つ、段ボールで埋まってしまうのではないか?また困った事に、子供たちは自分の作品が捨てられるのを嫌がるので、一部屋が埋まったままになるのではないか?そんなことを思っているなか、子どもたちは諦めてくれる様子はなく、思いは熱いままだった。
 その頃、紹介してもらったのが、ほるぷ絵本館である。ここならば、そんな二人の思いを叶えてくださるのではないかと感じ、すぐに通わさせて頂くこととなった。
 通いだしてすぐに、上の子は、下の子に長く通えてずるいと言い出した。楽しくて仕方がないのに、自分は後三年しか通えない。と、切々と訴えてくる。帰りの車の中では、その思いがより高まるらしく、家に帰って益々工作に励んでいた。
 そんな二人のアトリエでの姿は、わたしにとっては新鮮なものだった。ずっと工作する姿を見てきたはずだったが、こんなにも熱心に作業するものかと感心する。上の子は色を決めるのに三十分以上時間をかける事があるそうだ。家で家事をしながらだと、気づかなかった様子だと思う。しかし、先生方は気づいてくださり、しっかり考え続けることができるのだという長所として、こちらに伝えてくださる。
 下の子は喘息で入院して、一か月休んだのちに入室した時。嬉しそうに飛び跳ねたそうだ。そんなにも、ここが好きだったのだと、こちらまで楽しい気持ちになった。
 アトリエは、子供達がありとあらゆるやってみたい事を沢山やらさせてくれる、そんな夢のような場所だ。
 子供たちはその中で、モチーフを自ら選び、それをどんな形で描き、どんな色で塗るかを選ぶという体験もしていく。積み木だと、実際に積みたい形に、どうやったら積めるのか、試行錯誤が必要となる。無限の選択がある中で、自分の心が躍る形と色、積み方を選びだし、創造していく。その、ここでの心の動きと感覚は子供たちにとって、とても貴重な体験であり、自立への一歩のように思う。それは、自分で感じ考えて、決めて、実際に体を動かしていくことは、生きていく基本であり、それを繰り返しするという事は、生きていく力をつけていくということだと思うからだ。
 来年の春で上の子は、いよいよ卒業となる。短い間ではあったが、ここで先生方に培って頂いた、心から楽しいという体験、熱中する姿勢は、この子達の一生の宝物となるのではないかと感じている。

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