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札幌中央プレイルーム/会員様のお便り

目には見えないもの

札幌中央プレイルーム
保護者会員 村上 えりか 様
親子クラス 村上 あのか ちゃん(3歳)

札幌中央プレイルーム

今年十五歳になる長男が二歳の時、絵本を求めてたまたま入った店内に、<かずの木>のオブジェが飾ってありました。そのあまりの美しさに私が一目惚れしてしまい、直感的にこれは長男が好きに違いないと思い、先生の人柄もあってすぐに入会を決めました。これがアトリエに入るきっかけです。
ところが、長男はマイペース、アトリエまで来る道のりも看板が気になったり寄り道ばかり。遅刻することもしばしばで心折れやすく、親の思うようには活動してくれません。見ていられず手を出し口を出し…ということもありました。色を一つ選ぶにしても「こうしたい」という子どもなりの選択がそこにあったことに当時は気づけませんでした。その頃の写真の私は全く楽しくなさそうで不安げに息子を見つめています。
自分が楽しめるように変わったのは、ママクラブと呼ばれる母親のための活動で子どもと同じ体験ができたからです。自分が作りたい物が最初から決められなくても試行錯誤の中で偶然見つけることもあれば、イメージ通りに出来る事も。その時の達成感はやった人にしかわからない感動です。毎回子どもは、この体験を味わっているのですね。作品作りに答えはないように思います。もし、ママクラブ中に夢中になっている時に「こうしたら?」と声をかけられたとしたら、本来の自分のやりたい事が変わってしまい自分の作品ではなくなってしまうだろうと思いました。子どもの持つ感性は素晴らしいです。大人にはマネできません。作ってみると心からすごい!!と思います。アトリエの子どもが生き生きとしているのは全て自分で決め、誰からの指示や命令でもなく自由を獲得していくことにつながる活動だからではないでしょうか。教える場ではなく親子共に育て直しをしてもらえる所になっています。アトリエの活動は今すぐに結果としてあらわれるものではないと思います。目には見えないものをゆっくりと育ててくれ、共感し子どもの育ちを待ってくれます。
長男は小学校の時にどうしても学校に行きたくないと言ってはアトリエにお世話になったこともありました。先生達はいつも息子と私の気持ちに寄り添ってくれ辛い時、気持ちを作品で表現することで乗り切れました。その積み重ねが今の息子の自信につながっているのだと思います。長男は今は忙しくアトリエには通えていませんが童具の楽しさ、つながる喜びは忘れていません。「自分には創造力がある」と言っています。ここで信頼できる友達とも出会うことが出来ました。自分に合った人や環境も選び出す力がついているのではないかと実感します。アトリエの仲間と喜びを分かち合って存在を認めあい、誉められてきた経験から妹にもとても誉め上手です。
三歳になる娘は妊娠が分かったときからアトリエに入れようと決めていました。八ヶ月からベビークラスに通っていますが、上の子では気づかなかった小さくても遊びの中から秩序を見つけたり、ムダなように見える中から発見をしていく力があることに驚かされます。娘のやることにアトリエの先生達は全てマルをくれ、したいようにさせて下さります。贅沢な量の絵具を使うのも当たり前の娘。アトリエの日は早起きで何日も前から楽しみにしています。活動を終えるとやりきり、満足感からグッスリ眠りにつきます。手が汚れるのが嫌だった時期もありましたが、いつの間にか大丈夫になったり、日々の成長が楽しみです。昔とは違い、子どもが乗り気ではない時があってもいつか楽しむ時が来るだろうと二人の子どもを「多分、大丈夫」と見守れるようになったのは親の私もアトリエで育てられているからではないでしょうか。先生達と出会えたことは、けいたろう・あのかへの親からの最高のプレゼントになったのではと思っています。札幌に住んでいて良かった!アトリエは我家にとって大切な場所です。

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