トップ > 保護者の方々のお便り > 広島安佐プレイルーム/会員様のお便り

広島安佐プレイルーム/会員様のお便り

ストレス発散の場

広島安佐プレイルーム
保護者会員 塩本 野子 様
小学生コピカ 塩本 将大 くん(9歳)
親子コピカ 塩本 真士 くん(3歳)

広島安佐プレイルーム

長男の将大がアトリエに通い始めたのは二歳になったばかりの頃で、あれから丸七年が経ちました。
アトリエと出会った事で私の育児に対する考えは大きく変わりました。今でこそ肩の力を抜きつつ向き合える事が多くなりましたが、それまでの私は我が子を立派な人間に育てなければいけないという使命感にかられていました。そして息子に良い教育環境を整えるため、教育に関する情報を収集することが趣味のようになっていました。アトリエを知るきっかけとなったのも、テレビ番組の「天才キッズ」の特集で、子どもの集中力を培うために役立つ遊びとして積木遊びが紹介されたのです。色味のない白木の積木と収納箱を使って、夢中になって遊ぶ天才キッズの映像が私の目に焼き付きました。早速インターネットで積木について調べると、集中力だけでなく思考力や協調性など様々な能力を伸ばしてくれるおもちゃであることが分かりました。そして童具館のホームページに辿り着き、アトリエ教室の存在を知ったのです。
初めてのレッスンは木端を使った椅子作りでした。最初は手に糊が付くのも嫌な様子でしたが、先生に手伝ってもらいながら息子が座れるサイズの椅子を作りあげることができました。最後に飾り付けに色とりどりの平たいモザイクを用意してくださったのですが、息子はモザイクではなく厚みのある円柱の積木を座面や背もたれに貼り付け始めたのです。私はそれを見て「これじゃあ座れないじゃん!」と思い止めようとしたのですが、先生は私の思いとは裏腹に「ほお!そういう風に飾るのかぁ。面白いね!」と褒めて下さったのです。出来上がった椅子に息子はとても満足そうで得意顔でした。それからも結果を重視してしまう私の性分で、あれやこれやと息子の作品に口を出してしまいたくなるのですが、そんな時は先生が「面白いね」「好きなようにやっていいよ」と息子を励ましてくださるのです。その言葉には「お母さん、落ち着いて」という意味も含んでいるような気がして、私はぐっと我慢するという具合でした。ある時期、息子はいつも大好きな赤色を中心に作品を仕上げていて、息子の作品だけ真っ赤という事が度々ありました。私はもっと他の色も使えばいいのにと少々不満に思っていたのですが、先生はその赤い作品の中に微妙な赤色のグラデーションを創り出していることに注目してくださいました。色を混ぜ合わせる事での変化を楽しんでいることを評価してくださいました。決して否定されることなく、自分を認めてもらえ褒めてもらえる事で息子は徐々に自信をつけていき、新しく入ってきたお友達に「自分が好きなようにやればいいんだよぉ」とアドバイスするまでになりました。現在は小学生クラスで仲間と一緒に賑やかに創作活動を楽しんでいますが、息子にとって月二回のアトリエはストレス発散の場なのだそうです。
アトリエに出会い、私は上から目線で自分の考えを子ども達に押し付けてはいないか意識するようになりました。子どもの純粋な気持ちにもっと寄り添える母親になりたいと願うようになりました。昨年から三歳の次男もアトリエの親子クラスで活動を始めたのですが「好きなようにやればいいよ」という言葉が自然と自分の口から出た瞬間、私も少しは成長したなと実感できました。子供達だけでなく親の私も成長させてくれた先生方には感謝の気持ちで一杯です。これからも沢山の子ども達のために頑張ってください。

もっとお便りをご覧になりたい方へ
「和久洋三のわくわく創造アトリエ/広島安佐プレイルーム」会員様のお便り

<広島安佐プレイルーム 過去のお便り>の関連ページです

和久洋三のわくわく創造アトリエに関するご質問・お問合せは
下のボタンをクリックすると、全国の「和久洋三のわくわく創造アトリエ」一覧が表示されます。ささいなご質問から詳しいご相談まで、お気軽にお問合せください。