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神戸岡本プレイルーム/会員様のお便り

大人にも発見と学びを

神戸岡本プレイルーム
保護者会員 中川 智加 様
幼児小学生クラス 中川 紬ちゃん(8歳)
幼児小学生クラス  中川 楓くん(5歳)

神戸岡本プレイルーム 神戸岡本プレイルーム

神戸岡本プレイルームが再開した2019年秋から、今年小学3年生になった娘が小一、年長の息子が年少の頃から通わせて頂いています。入会前に不定期に開かれていたクラスに参加しており、家では出来ないダイナミックな遊びや、驚くほどの集中力を見せる子ども達の様子を見ていたので、迷わず入会を決めました。
アトリエと童具との出会いは幸いなことに、自宅すぐ近くに神戸岡本プレイルームを併設するBBショップがあり、プレイルームの直子先生のご両親であるお店のオーナーから、童具をはじめとするクオリティの高いおもちゃで子どもが遊ぶことの大切さを教えて頂いたことでした。
娘は<カラーボール>から始まり、積木があれば並べて崩して、積んで崩してと、しぜんと積木で遊んでいきました。一方息子が生まれ、座れるようになった頃、息子は手に取るものは全て投げるを繰り返し、娘に直撃しそうになることもあり、主人が積木類を全て片付けてしまいました。投げる行為が収まった頃、再び積木類を子どもスペースに出した際、娘は喜んでくれましたが、息子は積むことも崩すことにも全く興味がない様子で、電車や車のおもちゃばかりで遊んで、見向きもしませんでした。子どもは積木があればしぜんと触るもの、崩して喜ぶものと思い込んでいた私は、造形的な遊びを全くしようとしない息子の様子が心配になるほどでした。
それからしばらくして、不定期のアトリエに息子が参加した際、坂道でいろんなものを転がして遊ぶ活動がありました。息子は初めて触れる<くむくむ>で大好きな乗り物をつくり、嬉々として坂道を走らせました。初めてとは思えない完成度でつくる息子を見て驚いている私に、先生は子どもの積木へのアプローチは色々で、自分でつくることができる、と思うようになってから手が出る子もいますよ、と。3つ上の姉が遊んでいるのをこれまでずっと見てきていて、今ならできる、つくろうと思ったタイミングではないかと。電車や車、動くものに俄然興味があった息子に、その後<くむくむ>を買ったところ、主人曰く水を得た魚のように、すごい勢いでいろんなものをつくり出しました。1年後にはパーツ不足が頻発したので、2セット目を購入し、つくるものが大きくなり、ティラノサウルスに、トリケラトプスにと大好きな恐竜達を、巧みにつくるようになりました。3歳まで積木を積むことすらなかった子ですが、なかなかの造形力でアトリエでの活動では個性の塊のような作品をつくります。
それに対して娘は小学生になってもごっこ遊びが大好きで、積木や<くむくむ>、モザイクでドールハウスの家具をつくったりはしていましたが、以前のように積木でお祭りの山車をつくって、ということは少なくなっていました。弟の"くむくむ力"に気後れしてしまってか、自分は弟のような発明は出来ないから、と口にすることもあり、少し寂しく思っていました。
そんなある日、在宅ワークが増えiPadの作業は姿勢が悪くなって肩がこると言う父にiPadスタンドをつくったり、理科室で見せてもらったという天秤を突如<くむくむ>でつくったものは<くむくむ>の特性や形を良く生かしたものでした。娘は弟のような発明は出来ないけど、役に立つものがつくりたかったそうです。
最近はモザイクの六角形のプレートをお皿にしてデザートプレートのようなものを何皿もつくっている様子を見て、感覚的に形と色遊びをしていると思っていたのは私の全く浅はかな考えで、直子先生には童具遊びを通して知らず知らずの内に童具に内在する数量や形の法則性を学んでいると教わりました。
我が家の子どもたちは日々アトリエに伺う前は、公園でもっと遊びたいだの、DVDが観たかっただのと言って、実は嬉々として向かうわけではありません。(先生すみません)ですが迎えに行くと毎回何かしら驚きと喜びがある作品をつくって、誇らしげに見せてくれます。アトリエでの活動は子どもだけでなく私にもたくさんの気付きと学びがあることに感謝しています。

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