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加古川プレイルーム/会員様のお便り

親子のこころの栄養源

加古川プレイルーム
保護者会員 小川 圭保 様
幼小コピカ 小川 紘世 くん(7歳)

加古川プレイルーム

加古川のアトリエに通い始めて早3年半になります。片道1時間半の道のりは、日常を忘れる家族みんなのご褒美の時間です。
WAKU-BLOCKに初めて触れたのは自宅近くのおもちゃ屋さんでした。誘われるままに天井に届く高さまでの塔を作りあげる積み木の活動に参加し親子で夢中になりました。そこで加古川のアトリエを教えてもらい、足を伸ばし始めました。
加古川のアトリエは子どもの五感をこれでもかと刺激する色とかたちと活動が口を開けて待っている場所です。毎回ジェラシーすら感じながら「いっておいで」と送り出しました。ところが当時3歳の我が子は活動中に眠ってしまったり、絵の具が手につくのを嫌がったり、先生の膝に座って延々とおしゃべりをしたり、なかなか集中しません。こちらもやきもきして「ちゃんとやりなさい」と行きも帰りもたしなめてばかり。ここなら好奇心旺盛な子どもをのびのび育めると思って来たのに。自分の期待と子どもの反応が違っていたときに「子どもが悪い」と決めつけていることに気づきました。個性を削いで同調圧力に合わせるよう仕向けているに等しいではないかと落ち込みました。
当時一緒だったアトリエのお母さん方がそんな私を驚くほどおおらかに受け止めてくださいました。アトリエと壁を1枚隔てた親の待合室ゾーンは、子育ての悩みを誰からともなく分かち合う座談会。悩み、自問自答しながら子どもを信じて待とうとしているのは自分だけではないんだと自然に分かりました。「『おさるのジョージ』の黄色い帽子のおじさんのように、子どもを見てあげられたらいいよね」という一言を始め、繰り返し思い出すような暖かいことばをいくつも頂きました。
星野先生、山下先生にもご相談するたびに「そのままを見守って」と励まして頂きました。実際、アトリエの先生方のまなざしは子どもの反応を手つかずでまるごとキャッチして一緒に楽しんでくださるものでした。大事なあなたの変化を見逃したくないのよという暖かさ。そのままで素晴らしいねというメッセージにあふれています。どんな表現をしても表現したこと自体を喜んでもらえると分かっているから自分をそのまま出せる。それに子どもも私もどれほど救われたかわかりません。自分のエゴを何処まで手放せたかは分かりませんが、純粋に「いいのできたやん!」と声をかけたくなる、集中してやりきったんだと分かる表情が出てきました。支離滅裂だけど好きな色はこれだ!と叫んでいるような作品も増えていきました。私も、荒削りのままの今が出ていていいね、と次第に思えるようになりました。おととしの夏、積み木でロボットを作るという活動が終わった後、「このロボットのなかには心臓が入っているんだよ」と耳打ちしてくれたときのことは特に心に残っています。子どもは子どもなりに、確実に体験した世界を吸収して表現しようとしているんだとはっとさせられました。邪魔をせず手を離して少し遠くから目の前の我が子を信じて待つ大切さを、こうした小さな瞬間から教わり続けています。
コロナ禍の中でことしは育休以来となるまとまった時間を親子で過ごしましたが、アトリエのおかげで退屈とは無縁でした。積み木でお城!機関車!スロープ!と連日何かしら作り、ぴっちり箱に収まる喜びがパズルのようにやみつきになるお片付けまで堪能しました。アトリエで出会った数々の本も、身動きが取りにくい事態になって、どれほど親子のこころの栄養源となっているかを実感しています。アトリエでのかけがえのない時間をこれからも親子で積み重ねていけることを心から楽しみにしています。

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