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加古川プレイルーム/会員様のお便り

「育ちたいように育つ」子の伴走を楽しむ

加古川プレイルーム
保護者会員 川勝 寛子 様
      晴葵 くん(9歳)

加古川プレイルーム

私が母になり、子どもと接する中で、「子どもは大人が思っている以上にしっかりと物事を理解している。不自由があるとしたら、手に入れたばかりの身体の操縦法に少しばかり不慣れなことくらいだろう」と感じるようになりました。 ちょうど息子が2歳になった頃、息子のイタズラに悩んだ時、「どのような行動が」「どう困るのか」を書き出してみました。すると、息子は何も悪くなく、悪いと感じているのは、私の体裁だけであることに気づきました。大人がイタズラと捉えていた事は、実は発達段階で必要になった動作を習得すべく繰り返し行っていただけであり、その証拠に、気が済むまで遊んだ(マスターした)ら、あっさりと次の遊びに移行するのです。
勉強不足だった当時の私は、それならば…と、その瞬間に息子が求める玩具をタイムリーに与えていく事ばかりに気を取られ、使い捨てになることも考えて、時には手作りもしていました。
そんな時に、友人と習い事の話をしていて、『わくわく創造アトリエ加古川プレイルーム』のHPの活動記録に感銘を受け、友人と共に体験の申込をしました。
アトリエでは、起承転結の流れがある90分間の活動時間中に、子どもが自分の身体と頭をフル稼働して、毎月のテーマに沿った内容で、何か一つを表現し、完成・落着させます。日によっては、「なんか思ってたんと違う…」と作品に納得していない日もありますが、アトリエで活動した日の夜、息子は例外なく満たされた顔をしていて、やたら饒舌であることが、息子の答えだと思っています。
子ども達の作品がズラッと並ぶ中、毎回のように問いかけられる「僕の(作品)はどれでしょう?」という難問はよく間違えますし、作品と一緒に子どもの写真を撮ろうとしても、寝転がったり、白目をむいたりと自由すぎるのですが、「今日もこの子たち、ホントすごかった」「今日もこんなこと言っていて、おもしろかったわ」と、星野先生をはじめとした講師の先生方が本当に楽しそうに生き生きと教えてくださる、この〝活動後の時間〟が私は大好きです。
幼小コピカに入った当初は、母子分離が心細く、活動がままならない日もありましたが、そんな様子にも温かく寄り添ってくださいました。
一人で活動ができるようになってからも、アトリエに到着後、すぐには降車しない息子に手を焼きました。その頃は、毎週のように星野先生が車まで出迎えてくださり、当日の活動内容について息子に話し、車内で観ていた『ルパン三世』のアニメを少し一緒に観て、アニメの話をし、会話の中でさらっとアトリエに誘う言葉がけをしてくださっていました。するとどうでしょう。あれほど「降りない!行かない!やらない!」と言っていたのに、自分でチャイルドシートのロックを外し、自分の足で歩いてアトリエに向かっていくのです。そして、前述の通り、やっぱり活動後には達成感に満ちた顔で、とても饒舌なのです。実はこれこそが、〝決して子どもを侮ることなく、ありのままを受け入れ、子どもに共感し、子どもをその気にさせる魔法の声がけ〟であり、〝子どもに信頼される大人の姿〟なんだと実感しました。
息子が5歳の時、飲みたい牛乳の分量を「満タンを10としたら、ちょうど半分が5で、今、はるちゃんは7飲みたいよ」と言ったことや、また別の日には、「昨日、(幼稚園の)大きい積木でお家の壁を作ろうとしたら、壁二つ(二面)しか出来なかったから、今日は壁を昨日の半分の高さにして四角になるようにする」と言い残して登園したことがあります。私自身、先取教育をする気持ちは皆無でしたが、息子がいつの間にか、かけ算・わり算・分数・割合を感覚的に身につけていたことは、アトリエでの経験の賜物であり、大変うれしい驚きでした。
思い返すと様々ありましたが、それもこれも全ての子どもが『アトリエ』という場所に全信頼をおいていて、まるっと受け入れてもらえているからだと思うと先生方には感謝しかありませんし、そのような場所を一ヶ所でも持っている息子は、とても幸せ者です。そして、過去の私にメッセージが一つ送れるとするなら、「決して安くはないが、初めから基尺が一貫しているWAKU-BLOCKで揃えれば、それだけで今後必要になること全てに対応できる」という事を伝えたいです。
この春で、息子はピカソクラス2年目となります。今尚、興味があることしかやらない彼に心配ばかりではありますが、AI時代を生きていく彼らが主体性、創造性をもって能動的に活動できる人になるためには、今の大人が安易に描ける程度の理想を押し付けないことと覚悟をしつつ、過日、和久先生のご講演で耳にしたお言葉「子どもは自分で育ちたいように育つ。これを信じれば、子育ては楽しくなる」を胸に、息子の衣食住を満たす伴走者として、アトリエ活動後の時間を心の栄養に、今後も〝今しかない〟時を満喫していきたいと思います。

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