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全国から寄せられた新しいお便り

放置も干渉もしない距離

金沢プレイルーム
保護者会員 中元 利香子 様
      珠結 ちゃん(5歳)

金沢プレイルーム

習い事はしなくて良い、というのが母である私の考えです。
私自身、幼い頃から自分の意志に反して様々な習い事をしており、あまりやりたくないことにたくさんの時間を消費した結果、身になったことといえばピアノを習い楽譜を読めるようになったことぐらいでしょうか。残念ながら親が期待していただろう忍耐力や、将来お金になる能力など全く養われていません。それよりもやはり幼い頃から自分が好きだった物作りや絵を描くことの方が今でも好きで楽しくやり続けているということもあり、習い事は強制しても意味はない、好きこそ物の上手なれだと自分の中で結論付けていました。
そんな私が、こちらのアトリエを知ったきっかけは娘が3歳の時。友人に誘われ体験会に参加しました。
たくさんの積木で街をつくり、たくさんの小さな木のビーズを川に見立てるなど家では到底できない大胆な遊びに娘は夢中。私も遊びを通して様々な角度でお話をしてくださる先生方に対する安心感や明るく楽しそうな雰囲気に魅了され、その日から気づけば3年も経っていたのです。
アトリエで出来上がる作品はいつも娘らしい色使いで、彼女の性格や気質、生活感までも滲み出ている気さえします。同じ曜日の他の子達も個性豊かで元気な子ばかりなのですが、やはりその子らしい作品が出来上がっているので、作品からもみんなの楽しさが伝わってきますし、先生方が程よくリードしながらも一人ひとりをよく理解して尊重してくださっていることも想像ができ、安心して娘を託せています。
活動後に先生からしっかりと活動の様子をお話してくださるので、娘には私からはしつこく質問せず雰囲気で読み取り、稀に娘の方から話してきたらきちんと聞く、このぐらいが私達に丁度良く、だからこその「気づけば3年」なのだと思います。
この文章を書くにあたって、久しぶりに帰りの車の中で「アトリエどうだった?」と娘に質問してみたのです。「楽しかったけど、手に絵具がつくのが嫌だった」と、活動後にしっかり手を洗ったのにもかかわらず取れない手の絵具を睨む娘。アトリエ的模範回答とは真逆の答えに思わず笑ってしまいましたが、「嫌なことは嫌で良いよね!」と私。
私は親として、娘らしい感覚をいかに邪魔をしないかということが大切なのではと感じています。そうやって、娘のことを放置はせず干渉もしないぐらいの距離を保てるのは、娘のことも私のこともそのままを認めてくれる先生方がいてくださるからこそです。
そして、こういった子育ての試行錯誤を通して娘と向き合っているようで、実は自分と向き合っているのだと気づかされます。ありのままの自分を認めて欲しかった幼い頃の自分への癒しでもあるかもしれません。娘とアトリエと私の今を楽しめていることが何よりも有難いことなのです。

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