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広島五日市プレイルーム/会員様のお便り

我が家のパワースポット

広島五日市プレイルーム
保護者会員 瀬戸 亜紀 様
幼小コピカ 貫太 くん(10歳)

品川大井プレイルーム

我が家のパワースポット、そこは、2階の寝室へと繋がる螺旋状の階段。階段の前に立つと見えるのは、まさに異世界へのトンネル。階段をぐるりと囲む壁一面には、アトリエでの息子の作品が所狭しと並びます。それらはどれも、世界中どこをさがしても決して同じ物のない、彼のお気に入りの作品です。
美しい虹色に染められた奇妙な形のオブジェ、大きなカニを造形したパネル、まるで城のように組まれた積木、力強く美しい絵画、どれも弾けるようなパワーを感じます。一日の終わりに家族でここを上る時、それらを見ると不思議と心が解放され穏やかな気持ちになります。
息子は作品が増えるたびに「やっぱりすごくいいね」とつぶやきベッドへ向かいます。そして、一日の始まりに「おはよう!」と元気にバタバタと下る時、朝日の差し込む階段で新しい顔を見せる作品に出会います。その時もやっぱり「すごくいいね」と思うのです。この場所は、アトリエでの作品を通して心をつなぐ、家族をつなぐ、我が家のパワースポットとなっているように思うのです。
アトリエとの出会いは息子が小学2年生の時。夏アトリエに参加させてもらった事がきっかけでした。人と比べない、評価しない、自由に心のままに表現できる、その時間に親子共々夢中になりました。こんな場所があったなんて。息子がキラキラとした目で言います。
「お母さん!ここはすごいよ!ここは図工じゃないんだ。僕はアトリエに行きたい!ここじゃなきゃ嫌だ!」
息子の「図工じゃない」という言葉に胸がどきりとしました。学校の図工は、決まった物を決まった手順で先生に言われたように作る。そしてみんなの作品を先生や子ども達が見ていろいろと評価するのだと。作る事は楽しいけど自分でもよく分からないモヤモヤとした感情が、子どもの心に生まれているのだと分かりました。
図工じゃない!その言葉が決め手となり、アトリエに通う事になりました。
ある日は頭から足の先まで肌の色が見えないほどに絵具に染まって登場しました。驚きとともに子ども自身が作品のように見えました。ニコリと笑うと見える白い歯に大爆笑しました。
またある日は天井まで届くほどの積木の作品に息をのみました。これほどの物をこの短時間に子ども達だけで作り上げたことに、涙が出るほど感動しました。
アトリエに通ううちに息子にはさらなる変化がありました。自分を表現する事に目覚めた彼は、幅広くいろいろな事に前向きにチャレンジするようになったのです。好きな事に集中し自らチャンスを勝ちとる。その為の努力も惜しみなくするようになりました。どの挑戦も不思議なほど人と自分を比べない彼の姿がありました。きっと自分を信じて目標に向けて歩めるのは、アトリエに出会えた事で全てのことがつながり彼の生きる力になっているからだと思いました。
これからのアトリエ活動と子どもの成長がますます楽しみになりました。そして我が家のパワースポットもますます賑やかになることでしょう。

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